桐光学園イレブン

 12月31日に全国48代表が集い開幕。1月11日(月・祝)の決勝戦まで首都圏各地で熱戦が展開される「第99回全国高校サッカー選手権」。11月17日(月)にはリモートで組み合わせ抽選会も開催された。

 ただ、代表校はまだ全てが決まったわけではない。48校目の代表が決まるのは11月28日(土)・3年ぶりに桐蔭学園vs桐光学園の決勝名門対決となった神奈川県大会。そこで今回は神奈川県サッカー協会2種委員長・伊藤 陽介氏に新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客・TVK(テレビ神奈川)公式youtubeで配信生中継される神奈川県大会決勝戦のみどころや、全国からのチームを迎え入れる開催地準備の現状などを話して頂いた。

「堅守」桐光学園vs桐蔭学園の「パスワーク」が決勝のみどころ

ーー1月17日(月)の組み合わせ抽選会で神奈川県代表の初戦は12月31日(木)・等々力競技場(神奈川県川崎市)第1試合・東福岡(福岡)との対戦となりました。まずは率直な感想から聞かせてください。

 今年の東福岡さんは見ているわけではないので解りませんが、伝統的なチーム。好ゲームを期待しております。

――そして、その東福岡と対戦する神奈川県大会決勝戦は11月28日(土)・桐蔭学園vs桐光学園という3年ぶりの名門決勝戦カードで開催されます。決勝戦含め今大会は無観客試合で進められていますが、委員長の眼から大会ここまでの全体像はどのように捉えていますか?

 例年であれば春以降、それぞれの大会で照準を合わせながら最後の大会である選手権に向かっていくんですが、今年はトーナメント大会の中止に加えてプリンスリーグ関東や神奈川県リーグも日程がタイトになる中、昨年までであれば神奈川県リーグは「A・B・C・D」のように複数チームを明確にエントリーしているところ、そうはしていないんです。ですので、チームによっては戦い方や選手起用を変化させながらリーグ戦を戦ってきたこともあり、お互いに「何がチームのベストなのか。出来がよかった」を十分確認・評価できない中で選手権を戦っている印象もありました。ただ、二次予選ではそのような状況でも各チームが持ち味を出した戦いが出てきてはいます。

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