COEDO KAWAGOE F.CはJリーグ入りを目指す(写真=クラブ提供)
2023年4月、「COEDO KAWAGOE F.C 株式会社」は、株式会社スポーツクリエイトと業務提携し、「1FC川越水上公園」の共同運営をスタートさせた。
1FC川越水上公園と言えば、川越水上公園を本拠地とし、2006年の設立から世代別日本代表選手やJリーガーを輩出する育成年代の名門クラブ。浦和レッズの荻原拓也や早川隼平、清水エスパルスユースでU-17日本代表の矢田龍之介などがそのOBにあたる。
育成の名門を共同運営する「COEDO KAWAGOE F.C 株式会社」とはなんなのか。そしてJリーグ入りを目指している「COEDOKAWAGOE F.C」とは一体どんなクラブなのか。2020年の設立以降、様々な取り組みを進めて急成長を続ける新鋭クラブに迫るべく、取締役の中島涼輔氏に話をうかがった。(全2回の第1回)
――まずは「COEDO KAWAGOE F.C」というクラブの概要を教えてください。
私たちは埼玉県の川越市をホームタウンとして活動し、川越からJリーグを目指しています。会社として立ち上げたのは2020年10月。1年目の2021年シーズンは川越市2部、2年目は川越市1部を戦って2年連続で昇格しました。そして今3年目となる2023年シーズンは「Saitama east SV」と合併したことで埼玉県1部リーグ(J7相当)を戦っています。
――設立の経緯はどんなものだったのでしょうか。
私自身が大学を卒業するタイミングで、スポーツビジネスに携わり将来はサッカークラブを運営したいと考えていました。一方、私の中学時代の同級生で、この会社の代表である有田(和⽣)も居酒屋を経営しながらクラブ運営の想いを抱いていたこともあって、二人で設立に至りました。設立前は、有田のほうは野球をしていたこともあり、野球クラブ設立を考えていました。
――ではなぜ野球ではなくサッカークラブを立ち上げたのですか?
野球の場合、現在の日本のシステムだとそれぞれのリーグが独立しているためNPBに参入するのは野球の実力だけでは難しいというのが実情です。しかしサッカーであれば、地域リーグからプロリーグまでがつながっているため、スタジアムや観客数などの要件はあるものの、その条件さえクリアし、一つひとつ順位を上げることでプロリーグに加盟することができるんです。今となっては有田もサッカーどっぷりです(笑)。
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