――現在のポジションを教えてください

 サイドハーフをやっているんですけれども、チームの事情でボランチをやったり、トップ下をやったりすることもありますね。基本的には前線の方をやることが多いです。個人的にはサイドでボールを持ってのアタッキングとかが好きなので、やっぱりサイドをやりたいなとか思うんですけど、大学でボランチをやっていく中で、ボランチのおもしろさ、楽しさというものも分かってきたので、サイドハーフがいちばんやりたいポジションではありますけど、ボランチもやらせてもらえるならやりたいなと思っています。

桜美林大学サッカー部(写真提供=桜美林大学サッカー部)

 僕がまだ1年目というのもあって、「いきなり押し付けても」ということがありますし、今いる選手たちで何ができるかというところをやっているので。選手たちを活き活きとさせるためにも、どちらかというと褒める作業の方が多いかもしれないですね。今はあまりガツガツしている感じではないですね。ただ来年以降はいい選手も入ってくる予定なので、もっとガツガツしてくるとは思います。それはそれで楽しみで。結局そういうものが伝統に変わってくると思うので。そういうものを経験して、越えていってチームは強くなると思うので。上のリーグに上がったけど、時には下のリーグに落ちたり、そういうものを繰り返しながら、その世代その世代で覚悟を持って、責任を取りながらやっていくものだと思うので。

――サッカーにおいて影響を受けた人、尊敬している人はいますか?

 けっこう多いんですけど、プロサッカー選手でいうとロナウジーニョ選手とかネイマール選手ですかね。もうプレー集の動画とかはひたすら見ていました。身近なところでいえば、中学校の時の監督はとても尊敬できる方でした。

――高校時代での思い出はどんなことでしょうか?

 思い出というか学んだことになってしまうんですけれども、自分が高校2年生の時にめちゃめちゃシュート練習をしていた時期があったんですけれども、その練習の影響で腸腰筋とか股関節周りとかをケガをしてしまって。その時期に学んだのがケアの大切さでした。練習をたくさんしていたということもあるとは思うんですけど、ケアが足りていなかったから練習の負荷に耐えられなかったんじゃないかなというのがあります。

 けっこう細かいケガは多かったんですけれども、ケガしていてもやっちゃうというのがあって。中学の頃の監督から「ケガで試合に出られないというのは、代わりに誰かが試合に出場するということなので、そこで結果を出されてしまうと自分のポジションが奪われかねないよね?」って言われたことがあって。ちょっとしたケガのために試合に出られないでポジションを奪われるのは嫌だなと。高校の時は強豪校だったので、ちょっ気を抜くとすぐにポジションも奪われてしまいますし、譲りたくないという気持ちもあって、少々のケガなら我慢してやっていたんです。ただ、それを貫くためにはやっぱりケアが大事なんだなって思うようになりました。アップもそうですし、試合が終わった後のダウンとか、風呂上がりのストレッチとか。整骨院などに通って体のメンテナンスをしてもらうとか、そういうところをきちんとやらなければいけないなということを学びましたね。

 次回#2では試合や練習で日頃から大切にしていることや大学に入ってから成長したことなどについての話を紹介する。