山本航生副キャプテン(左)、福井寿俊副キャプテン(右)

――インターハイ初戦敗退を経て。
インターハイ出場決定までは非常にチームも調子が良かったが、その後リーグ戦も成立学園に負けてインターハイも1回戦で神村学園に負けて、チームの雰囲気も良くなかったし自信をなくしていた。そこで、自分たちがやって来たことは間違っていないし『自分たちのサッカーが出来れば勝てるんだ』と強くと信じ、出し切れないメンタル面の課題を練習から意識して『良い雰囲気を心掛けて選手権へ向けて頑張ろう』『絶対選手権出よう』とチームが一丸となれたのがトーナメントを勝ち進めた要因だと思います。

――久我山での3年間、プレーエリアやスタイルにも変化が見られたように感じます。
1年生の頃は試合に出させてもらっても自分からではなく周りを使う(受動的な)プレースタイルでした。学年が上がるに連れて自分の責任感も増して、特に3年生に上がる頃、三栖コーチがセンターフォワードが良いんじゃないかと清水監督に提案してくれました。自分の長所のキック(シュート)の部分を買ってくれて監督に推してくれたことがセンターフォワードへコンバートのキッカケです。そこから自分の長所のシュートの部分や周りを使いながらゴール前で勝負する所がより出せるようになったので、3年間のターニングポイントとして挙げるとすればそこかなと感じます。1年、2年の時はサイドやトップ下をやらせてもらって、その時の経験もあり1トップでも前を向ければシザースやドリブルでの仕掛けだったりっていうプレーには確実に活きている。狭い所で受けて周りとの連携での崩しだったり、そういう部分を活かしながらセンターフォワードとして必要な強さやポストプレーが伸びて来ているので、過去の経験が今のプレーの幅に繋がり糧となっているなと思います

――國學院久我山は12月30日に行われる開幕戦で前原(沖縄)と対戦する。

(取材・写真=甲斐雅人/矢島公彦)