次に大事なのは「自ら考える力」。
コミュニケーションするにも自分で考えるからこそ、人とコミュニケーションができますよね。多様性を欠ききわめて単一・画一的に加え、年功序列制度がいまだに強い日本の大企業に入ると、自らリスクをとって、自分で考えてコミュニケーションするという機会が少なくなってしまうことは、これからという若い人にとって大きな損失だと思います。また、英語で話すということは、テクニックのように聞こえますが、根本は自分で考える力です。それがないとどんだけ英語が話せてもダメ。

最後が「メンタルタフネス」。
グローバルは必然的に人種、習慣、行動様式、「モノの見方・考え方・信じ方」と何から何まで多様な価値観が交わります。そうなると当然ぶつかります。日本だと忖度(そんたく)のようなものがありますが、そんなものは世界にはありません。「心が折れる」って日本では言いますが、単一・画一的な社会である日本で心が折れているようだとしたら世界では全く話にならないですね。あの歯に衣を着せぬ発言で日本人離れした本田圭佑ですら外国ではごくふつうにみられるくらいですからね。

しかしながら、こういうことがグローバルレベルでふつうにできている日本人を欧米の名門MBA(経営学修士)でもあまり見たいことがないですね。そのくらい残念ながら、日本人は、みんな似たり寄ったりで「謙虚で、奥手で、いい人だけど…」みたいに、世界では思われてしまっている。

ーー最終回となる次回、【後編】では世界のスポーツビジネス最前線で活躍する岡部氏に、これからの日本のスポーツビジネスの発展を考えたときに必要な人材について掘り下げていく。

(取材=編集部 写真=岡部恭英氏提供)

岡部恭英氏Twitter:https://twitter.com/yasuokabe
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