数多くのサッカーイベントを手掛ける代田洸輔氏
――選手にとっても遠征やフェスティバルというのは貴重な経験になりますね。
そうですね。合宿期間で大きく伸びるきっかけを掴む選手もいますし、Bチームだった選手がフェスティバルを機にAチームに上がった話も聞きます。特にBチームをメインにしたフェスティバルは凄い熱量なんですよ。勝ちたいのとトップに上がりたいという気迫で、みんな目がギラギラしています。
あとはフェスティバルで活躍したことで進学先が決まったり、Jリーグのクラブからオファーが来たりと、進路につながる転機になり得ます。また指導者同士の交流の場でもあって、互いに意見交換をしたり、他のチームの取り組みを見たりして、新たな発見につながる。そういう意味で、育成年代のフェスティバルというのは重要な場なんです。
なので私も“きっかけ作り”をすごく意識しています。数日間で劇的に変わることはないかもしれないけれど、選手にとっても指導者にとっても、振り返ったら『あの大会があったからだよな』と思ってもらえるような大会を運営し続けたいです。
――素晴らしいです。実際にやっていてこの仕事のやり甲斐はいかがですか。
好きなことをやれているので、とてもやり甲斐はありますね。いろんな人によく言われるんです、『好きなことをやっていて楽しそうだね』と。
それに『楽しそうなので就職できませんか』と聞かれたりもします。実際に中身は結構泥臭いところもあって大変ですけどね。サッカーだけではなく、飛行機などの交通手段や宿泊先のホテルの手配もしなければいけませんし、むしろそれがメインなところはありますから。
ただ人とのつながりが生まれるので、そこは楽しいです。大会でしか会えない人もいますし、イベントを通して人と人の縁が生むことができるのは、この仕事の良いところですね。
そしてなによりの楽しみは選手の成長を見られることですね。先ほども言いましたけど、フェスティバルを機に、Aチームに上がったり、進路が決まったりする。そうやって選手たちが大きくなるのを見られるのは、この仕事ならではです。
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