ーーどういったところを伝えていっている感じですか

 基礎的な部分って絶対必要だと思うのですけど、いまちょっと考え方が変わってきていて、サッカーだとやっぱり止まってボール蹴る、最初は基礎をつけなさいみたいなのはあると思うのですけど、 ちょっといらないかなと。いるのですけど、最初はやっぱりボール触って楽しいとか、しかもそれを動きながら、ずっと動いているようなところで、ボール触って楽しいなっていうところが入口にならないと、昔のやり方だと多分飽きちゃうのかと思っていて。そこらへんをちょっと僕も変えなきゃなと、ちょうどこの1、2年で思っているところです。その順番を間違えたり、タイミングを間違えたりすると、その子たちがサッカー界から逃げていっちゃうのかなと近々思っているので、そこはちょっと僕のマインドも変えなきゃいけないしというところで、ちょっと逆に面白くなってきています。

 昔のトレーニングがダメとか、そういうことじゃないのですけど、限られている時間の中でどういう風に持っていくか。練習量もいまは毎日やらないので、その中でどう良い選手を育てるかみたいなところ。 あとは経験値をどんどん上げていくっていうのはすごく重要だと思っています。僕はもう鹿児島のど田舎出身なので、もっと外を見れる機会だったり、海外に行ったりとかもそうですけど、そういうチャンスとかがもしあったら、 僕はオリンピックだけじゃなくて日本代表に入れたかなって勝手に言っています。僕はその候補までしか実際なれなかったので。もっと視野が広がるし、可能性も広がっていったのかなっていうのはちょっと思っています。

 そういう機会を作るとかもそうですし、指導のやり方もちょっとずつ、自分なりのルールでいいと僕は思う。遠藤流じゃないですけど、そういうものをもっとちゃんとしたものを作っていかなきゃなとは思っています。

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▽第2回ENDOCAMPin鹿児島
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