―――トレーニングを行うなか、感じたことはありましたか。

 実はこの前、練習試合をしましたが、そこで悩みが生まれました。ヴィセラルトレーニングを実践するなか、すごくいい時とそうじゃない時の波が出ます。きょうの練習はよかったんです。きょうのようにできればよかったのですが、先日の練習試合では2-2で引き分けてしまい、「この差は何だ」と悩むわけです。良い状態をどのように維持させていくか。いつも良い状態にするのが僕らの責任だと飯田監督と話しをしましたし、「お互いに悩もうじゃないか」と励ましあいました。「あれだけできたのに、なぜできないのか」「相手によるのか、それとも強い相手に発揮できるのか…」を考えています。

―――このトレーニングを実践するなかで、この選手は覚えがいいなという選手はいますか。

 いますね。そうした選手にはレパートリーが増えるようにヒントを与えます。選手全員にはアドバイスはしますが、やるかやらないかは本人次第。でも「やってみよう」と興味を持って自然と食いついてきます。

―――日大習志野は進学校です。3年生になると進学か部活を続けるかで気持ちは揺れ動くのではないでしょうか。

 5月、インターハイ予選1回戦で敗退したあと、3年生がずいぶんと減ってしまいました。正直「またやり直しなのか」と驚きました。このことに進藤先生も飯田監督も「いままでそうやってきました」と話していました。これは厳しい。これがザ・高校サッカーだと改めて感じました。

【次のページ】 日大習志野 宮澤ミシェルTC「日大習志野との不思議な縁」(5)