ーーチームがJFLに昇格したことでこのプロジェクトが見えてきたところはありますか?

村島
 JFLに上がったことでチームの知名度自体は上がりましたが、活動の内容は大阪リーグや関西リーグの時と一緒なんです。サッカークラブはJリーグのチームでも入場料やグッズだけでやっていけるチームは少ないと思います。やっぱり色んな企業に支援して頂かないとやっていけないので、規模が変わっただけでやり方は変わっていません。

もっと言えばサッカーに限った話でもなく、スポーツクラブが教育機関と提携して、そこに企業や行政や色んな分野が教育に関わっていくことが今後の社会で大事になってくると思っています。

今までみたいに勉強というカリキュラムだけやっていても生きていけない時代になってきていると思いますし、色んなアプローチから色んな経験をした人間が色んな発信をできるようになる。そういう意味ではJFLのチームだからというよりは、JFLのチームが学校や子供たちに提供できるものでチャレンジするということが大事なことだと思っています。

企業からしても、色んな人材を見つけられて、自分たちのところに入ってくる子供たちを自分たちも関わって育てられるというメリットがありますし、僕たちがこの形を成功させることで、色んなスポーツクラブが色んな形を見つけられるのではと思っています。

ですので、「サッカークラブが大学と一緒になって何ができるのか?」という部分をしっかり僕たちが見せていかないといけない。ティアモとしてそういうチャレンジになると思っています。

鴨川
 130年以上の歴史がある学校で、しかも今までは女子だけの学校だった中で凄いトライですよね。先ほど石田さんも仰っていましたが、フットサルのチームも出来て、サッカーで人が繋がっていくというのは素晴らしいことですよね。

石田一成大学長補佐(以下、石田)
 昨年の8月27日に学校から認可が下りたので、そこからよくここまで出来たと思いますよ。チームは鴨川さんに見てもらっているのですが、コーチも3人ぐらい来ていただいていて、本当によくやってもらっていると思っています。

ーーでは今は土台を作っているところですね?

鴨川
 そうですね、来年はチームで試合ができますし本当に楽しみです。

石田
 学校の方でも来年は人数が増えるので環境整備を進めています。そして生徒や職員からもサッカー部は凄い人気です。職員も「広報用に写真を撮って使っていいですか?」と言ってきますし、本当に化学反応が起きています。サッカー部のおかげで、「男子の他の部活もやらせて欲しい」という声も出てきていますし、凄くいい感触ですね。そういう意味では起爆剤となっていますし、これだけ短時間でしっかりしたスタートを切れるというのはありがたいです。

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